越谷市

ピアノで「第九」 越谷


 越谷市在住のピアニスト、後藤泉さんはこのほど、同市南越谷の越谷サンシティ・小ホールで「後藤泉ピアノリサイタルin越谷 ベートーベン第九」を開き、音楽ファンら約300人が来場した。
 ベートーベンの交響曲第9番は「歓喜の歌」として知られ、日本の年末には欠かせない楽曲となっているが、リストによって、ピアノ1台で弾けるように編曲されていることはあまり知られていない。そこで、地元の越谷市民にオーケストラとは一味違った、ピアノ1台ならではの〝濃密なエネルギー〟を感じてもらおうと開催した。
 リサイタルは「幻想即興曲」(ショパン)から始まり、「ラ・カンパネラ」(リスト)などの後、メインのリスト編曲「ピアノ版交響曲第9番」の第1楽章から第4楽章までを演奏した。おなじみの楽曲だが、テンポよく快活なリズムをピアノ1台だけで演奏し、来場者は後藤さんの〝超絶なテクニック〟に圧倒され、感動した様子だった。