草加市

草加市/災害に備え対策室を強化

 草加市は6月19日、災害対策室の運用を新庁舎8階で開始したと発表した。
 災害対策室はこれまで常設でなかったため、風水害や地震などの自然災害が発生するたびに災害対策室準備を行ってきた。最近、こうした自然災害が頻発していることに伴い、災害対策室の機能を大幅に強化し、災害の激甚化に備えるという。
 対策室の広さは約190平方㍍で、オペレーションスペースや災害対策本部会議専用スペースなどが設けてある。

新庁舎に設置された災害対策室の様子(取材当時)

 中でも、今回新たに導入された「電子作戦台」は、テーブルの天板が65型液晶パネルで、画面上に複数の地図や写真などの情報を表示でき、一元的に集約できるようになっている。表示されたデータにフリーハンドでマーキングでき、視覚的な情報共用が可能。液晶パネルは垂直に動き、テレビ画面のように見ることもできる。

今回、導入された機器の中でも目玉となる電子作戦台。

 また、データは室内に備え付けられた120㌅スクリーンや55㌅移動式液晶モニターとも連動。視覚的に問題を把握することで、認識のズレが発生しにくくなるほか、的確な意思疎通が可能となり、迅速な災害対応ができるようになるという。

 同市危機管理課の岩城宏行課長は「災害時には非常に多くの情報が入ってくるが、迅速で適切な対応には情報の整理や共有が必要」とし、「今回導入された電子作戦台や映像機器により、情報の整理が効率的に行え、共有が可能になる。機能が大幅に強化された災害対策室が常設されたので、これまで以上に初動対応が迅速に行えるようになる」と話していた。