草加市

“新しい担い手”登録・草加子育連

 「子ども会」の担い手不足の解消を目指し、全国でも珍しい「ボランティア登録スタッフ制度」を今年1月に新設した「草加市子ども会育成者連絡協議会(草子連)」(本多惠子会長)が今月3日、同市住吉の「勤労青少年ホーム」で、“キックオフミーティング”(最初の会議)を行った。

 同制度は、一般の人でも「子ども会」のボランティアとして登録できるようにし、地域の力で子どもたちを育てようという試み。
多数の申し込みがあり、その中から大学生以上(20~50代)の14人が登録された。

子どもたちに楽しんでもらいたいと、さまざまな意見を出す参加者ら

 登録者は、学生から会社員、職人、主婦など多岐にわたり、制度をきっかけに、中高生のボランティアリーダー15人も新たに加入。スタッフは計29人増加しており、本多会長(67)らは同制度の手応えを感じている。
 大学生以上のボランティアが集まったキックオフミーティングでは顔合わせと説明会、親睦のためのミニゲームなどが行われた。ボランティアの一人、市内八幡の井上夏鈴さん(20)(東洋大学ライフデザイン学部3年)は「大学での街づくりなどの授業や経験をもとに、人や街との関わりを深めたいと思い参加した」とし、「子どもたちに草加が好きになってもらえるよう、さまざまなことに挑戦したい」と意欲を語った。

 本多会長は「今日の会議でも幅広い年齢の人々に子ども会について真剣に考え、向き合っていただけた。今後も地域の子どもたちに何ができるかを考えていきたい」と話していた。