草加市

草加署・コンビニ店員に感謝状

 草加警察署は7日、振り込め詐欺被害を水際で食い止めた、「ファミリーマート草加二丁目店」のオーナー兼店長、五十嵐隆敏さん(50)と「セブンイレブン草加新栄町店」の店員、須藤らなさん(44)にそれぞれ感謝状を贈った。

 五十嵐さんは2月18日、市内の70代男性が来店し、2万円の電子カードを5枚購入しようとしたので理由を聞いたところ「パソコンのセキュリティー費用」と答えたことから特殊詐欺を疑い、同署に通報して被害を防いだ。
 一方、須藤さんは2月19日、一緒に働いていたアルバイト店員が領収書に収入印紙を貼っていたのを目にし、市内の60代男性が数回に分けて12万円分の電子マネーを購入しようとしたことに気づいた。購入理由を男性に聞くと、「パソコンの修理の費用」と答えたため、特殊詐欺を疑い返金対応して、ホットラインで通報し被害を防いだ。

 感謝状を手にした五十嵐さんは「過去に特殊詐欺を防げなかったこともある。今回のことは店に持ち帰り、スタッフの意識向上へつなげたい」と話した。また、須藤さんは「今後も被害を防げるように努めていきたい」と話した。
 會田雄一署長は「電子マネーは『カード記載の番号の入力に誤りがある』と偽り、2度、3度と被害が続くことがある。犯行グループはさまざまな手口を考えてくる」とし、「今後も上手な対応を」と謝辞を述べた。