グルメ 草加市

お店自慢の味を冷凍自販機で 草加「花栗甚太鼓」

店頭に設置した冷凍自販機とスタッフメンバー

 コロナに負けない飲食店を目指し、草加市花栗1丁目の中華料理店「花栗甚太鼓」は、その打開策として、同店自慢の味を冷凍パックした「生餃子」「生しそ餃子」と「唐揚げ」の自販機を4月中旬から店頭に設置した。非接触で24 時間購入できるとあって、口コミやSNSで広がり、購入客も増え始めている。

 同店は、1979 年開店の〝町中華〟で、現在は2年前に亡くなった創業者の父親の跡を継いだ、義田美登里さん(49)が代表を務める。

コロナ前、同店は午前11 時から翌日午前0時まで営業していたが、「緊急事態宣言」後、県の時短営業要請に応じ、午後8時で営業を終了。その結果、売り上げは従来の3、4割減り、県からの協力金で、スタッフ10 人の人件費などを賄ってきた。「餃子などをつまみに酒を飲みに来る、なじみのお客が多いので、その分大幅に売り上げが減った」と義田さん。

 そこで目を付けたのが、以前から、テイクアウトの売り上げもよかった餃子だった。「店の自慢の餃子を24 時間、自動販売機で提供できれば売り上げアップにつながる」と実行に移した。店内で販売している、冷凍生餃子の売り上げも好調だったことも後押しした。

 2 種類の生餃子は、家庭で焼いて焼き立てを楽しめる。真空パックに入っていて、冷凍庫で保存可能。「餃子」は、キャベツ、ニラ、ネギ、ひき肉で作った具に独自に配合したみそを隠し味に入れている。人気の「しそ餃子」はニラの代わりにしそがたっぷり入っている。唐揚げは、店内で調理した真空パック入り。にんにくの利いたジューシーな手作りの味で、レンジで温めるだけで食べられる。

 義田さんは「お店で食べる味を、いつでも提供していますので、ぜひご利用を」とPRしている。今後は、コインランドリーなどに、自販機を増やしていこうと意欲を見せる。

 冷凍自販機では、餃子は1000 円(2人前)、しそ餃子は1050 円(同)、餃子+しそ餃子は

 1100 円(同)。唐揚げは10 個入り1300 円。冬には、新メニューで「もつ煮込み」なども登場予定だ。店は草加バイパスの花栗交差点そば。

 <問い合わせ>花栗甚太鼓☎ 048・941・6967(FAX兼用)。