最新のニュース 草加市

草加市/大栄翔ら力士が豆まきで防犯訴える

 「詐欺は外、福は内」「事故はなし、福は内」――。横行する特殊詐欺や交通事故防止の注意喚起をと、草加警察署は19日、草加駅前のアコスイベント広場で、節分にちなんだ「豆まき防犯キャンペーン」を行った。

 ゲストに招かれた草加市瀬崎の追手風部屋所属の大相撲力士、大栄翔(30)と剣翔(32)や、草加中学校相撲部の生徒ら4人が、節分の鬼に見立てた詐欺の被害や交通事故を市内から追い出せるよう、力強いかけ声とともに落花生をまいていた。大栄翔と剣翔の2人は一昨年の大相撲初場所でW優勝(大栄翔は県出身力士初優勝、剣翔は十両優勝)している。

ゲストに招かれた草加中学校相撲部の生徒ら
「詐欺は外、福は内」と呼びかけながら豆まきをする大栄翔(右)ら
「詐欺は外、福は内」と呼びかけながら豆まきをする大栄翔(右)ら

 また、私服警官を装った犯人が高齢の女性からキャッシュカードを受け取り口座番号も聞き出すが、草加中学校相撲部の生徒らによって懲らしめられる寸劇が披露されたほか、力士らから啓発品が手渡され、大勢の来場者で盛り上がっていた。

 2人の力士は「今回のキャンペーンを機に、振り込め詐欺についての知識を高めて詐欺に遭わないように」(大栄翔)、「悲しい事故を起こさないよう安全運転を心がけよう」(剣翔)と訴えていた。
 會田雄一・草加警察署長は「力士や皆さまの力で詐欺や交通事故を市から押し出していきたい」と強調。山川百合子市長は「参加された方々の周囲の人たちにも声がけをお願いしたい」と話していた。