草加市

ミニ書店経営の絵本作家 新井由木子さん

草加市高砂の喫茶店内でミニ書店を経営する、絵本作家の新井さん

 草加市高砂の喫茶店「カフェコンバーション」の一角で、ミニ書店「ペレカスブック」ェコンバーション」の一角で、ミニ書店「ペレカスブック」(ペレカスは『尾ひれ』の意味)を経営する新井由木子さん(54)は、絵本作家でもある。店内には絵本をはじめ、一般の新刊書が並ぶ。

 独学で絵を学び、イラストレーターとして作家、桐野夏生さんらの小説の挿絵などを描いてきた。約10年前、「子どもの頃からの夢」をかなえようと、都内の絵本講座で絵本作りを学ぶ。オリジナル作品「おめでとうおばけ」は、その成果だった。

 主人公のマコちゃんを仲間に引き入れようと、お化けたちが家にやってくる。マコちゃんは、お母さんと追い返し、お化けたちが誕生祝いに持ってきたケーキをおいしく食べる―というストーリー。これが編集者の目に留まり、2012年に大日本図書から出版された。15年には、まんじゅうが自分を食べてくれる人を探す「まんじゅうじいさん」(絵本塾出版)を刊行。

 ミニ書店を開業したのは、2冊目を出版した頃。「子どもにも、大人にも本の楽しさを広げたい」との思いを共有する喫茶店オーナーと意気投合。店内に約10平方㍍のスペースを設けた。

 年に数回、作家を招いてワークショップを開く。ゾウの形の絵本用の紙バッグやマップなどを制作している。

 今、3冊目を構想中。「散歩しながら持ち歩ける絵本や地元を題材にした絵本を」と夢を膨らませる。

★「ペレカスブック」のメールアドレス=pelekasbook@gmail.com