八潮市

八潮/「垳」区画整理で消滅の可能性

八潮でサミット 「垳」は全国で唯一の地名

 「八潮の地名から学ぶ会」(長谷田忠夫会長)が2月25日、やしお生涯楽習館で初めての「全国唯一の地名『垳』サミット」を開催し、県内外から約30人が参加した。

「垳」の地名について、方言漢字の魅力を語る昼間さん

 同会事務局長の昼間良次さん(50)が「垳百景―定点観測の10年―」と題して、「垳」の文字が入った看板やバスの停留所、垳川など、これまでに撮影してきた写真を映して、当時の様子などを説明した。

 続いて青森県弘前市のみくまりさん(ハンドルネーム=インターネット上などで使うニックネーム)が一昨年12月に発行した同人誌「八潮市垳の本 垳ときどき桁?」について、同人誌を発行した経緯や同人誌の作り方などの制作秘話、今後の展望などを語った。

 真剣な表情で聞いていた参加者たちは、「次回も楽しみ」「勉強になった」などと口にしていた。
 サミットを企画した長谷田会長は「現在行われている区画整理などの影響で、工事が完了する2年後に地名の『垳』が残っているかは不透明。方言漢字『垳』が身近にあることは誇りなので、全国唯一の地名が将来まで残り続けてほしい」と話していた。

サミットを企画した「八潮の地名から学ぶ会」の長谷田会長

 サミットは同会が例年実施している「方言漢字サミット」の派生版。日本製漢字である国字研究の第一人者、早稲田大学の笹原宏之教授が、同サミットを基に完成させた『方言漢字事典』の刊行、重版を記念して計画された。