八潮市

親子ら藍染め体験 八潮

藍染めを体験する子どもたち

 八潮市立資料館の体験講座「藍染めティーマットづくり」が6月25日、同資料館で開かれ、親子連れなど18人が参加した。

 八潮地域では、江戸時代から地場産業として、長板中型や注染などの技法で、浴衣染めが盛んだった。最盛期の1909年(明治42年)には八潮には、194軒の染色業者があった、という。

 同日は同館職員の歴史説明などの後、絞り染めにチャレンジ。白い木綿のティーマットに、白く残したい部分を割り箸、ボタン、ビー玉など使い、形作り、輪ゴムでくくりつけて防染した。染料がしみ込みやすいように水につけてから、藍の入った容器に3分間つけて染色が完了。輪ゴムをほどき広げると空気に触れ酸化することで、色鮮やかな藍染めが完成した。

 イメージ以上の柄になり、参加者からは「すてきな柄ね」など歓声が上がっていた。

 水であくなどを洗い流し、酢酸の定着液に浸して作業を終えた。それぞれ家に持ち帰り、新聞紙に挟み、2~6か月陰干しすると、色が落ち着くという。

 小学2年の長男と参加した同市大瀬の主婦、富田香保里さん(44)は「簡単にできて楽しかった」と話していた。