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川口市/自動ブレーキを量産化 「DAIYU(大雄)」

 川口市榛松で、タクシーの「LED注意表示版」やポリカーボネート素材の防犯版などを製造・販売する「DAIYU(大雄)」(大熊利夫社長)が、アクセルとブレーキの踏み間違い急発進抑制装置「STOPペダルSDAS(SAFETY DRIVING Assist System)-Ⅱα」の量産化に成功し、今年4月から本格的に販売を開始した。

自動ブレーキのユニット

 「STOPペダル」は、アクセルを強く踏み込んだ瞬間にブレーキがかかるシンプルな構造で、アクセルペダルを踏む圧力と急ブレーキを踏む圧力の違いに着目した特許技術が特長。約4年前から製造を行っている。
 アクセルペダルとブレーキペダルが装置を介して連動しており、ブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを強く踏み込むと、アクセルペダルに取り付けた圧力センサーが異常な踏み込みを感知。ロックが解除されて出力が抑制され、瞬時にブレーキがかかってエンジンを停止させる。

 電子制御ではないため誤認知による誤動作の心配がなく、エンジン起動時や停止する場合には、音声ガイドが流れる。エンジン停止後も音声ガイドに沿った操作でエンジンは復旧する。
 後付けも可能で、取り付け時間も短く、元に戻すことも可能だ。
 本体価格は16万8300円で、取り付け工賃は2万2000円(いずれも税込み)。取り付け可能な車種は、トヨタのアルファードやプリウス、プリウスα、日産のデイズ、ダイハツのタント、スズキのワゴンRやエブリイなど。

STOPペダル使用時の動画

 大熊さん(64)は「理想的な装置に仕上がった。今後も取り付け可能な車種を増やしていく」と述べ、「4年前に池袋で踏み間違いにより起きた痛ましい暴走事故のようなことが今後起きないようになれば」と強調した。
 「STOPペダル」は、「DAIYU」が製造・販売し、同市弥平にある住宅設備などの建設・建築会社「ナンキ工業」(南平次社長)が技術開発を行っている。
 なお、「DAIYU」で「STOPペダル」購入時に「東武よみうりを見た」と伝えれば、プリウス、プリウスα各10台に限り、取り付け工賃を無料にするという。
 <問い合わせ>「DAIYU」の大熊さん☎048・283・2769。