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スイーツや料理味わう・越谷初の「いちごまつり」

 初めての“いちごづくし”のイベント「埼玉いちごまつり」(イオンレイクタウン主催、埼玉県、越谷市後援)が越谷市レイクタウンの大型商業施設「イオンレイクタウン」mori1階「噴水広場」で3月22日から4月2日まで開催され、連日多くの人でにぎわった。
 期間中は、埼玉のイチゴをはじめ日本各地のご当地いちごを販売したほか、多彩ないちごスイーツを堪能できる「屋台フェス」や埼玉いちごについて学べるブース、フォトスポットが登場した。さらに店内のレストラン街やフードコートでもいちごメニューが登場した。
 Mori店内三層吹き抜けの「水の広場」では、埼玉県産をはじめ全国各地の選りすぐりのいちごが揃う「いちごマルシェ」がオープン。味や香りが異なるさまざまな品種を楽しめるのは、露地栽培の旬であるこの期間ならでは。各地の新鮮なご当地いちごを食べ比べしようと多くの買い物客が訪れた。
 全国のいちごスイーツがした「屋台フェス」では、全国各地から出店するスイーツショップによるグルメフェスを開催。世界一に輝いたジェラート職人による「ストロベリープレミオ」や、イチゴ1パックを使用した高さ30センチの「ショートケーキクレープ」、埼玉の人気チーズケーキ専門店の新作でいちごのレアチーズケーキを揚げた「ストロベリーチーズケーキフライ」など、ここだけでしか味わえない限定スイーツが揃った。
 地元越谷からは、地場野菜イタリアンレストラン「カポナータ」が、越谷産イチゴを使った「いちご雪」や「かけジャム」、「こしがや苺カレー」の販売をした。特に越谷産の朝どれイチゴの「あまりん」を使った凍ったイチゴを丸ごと削り出し、雪のような食感を味わえる「いちご雪」が人気で行列ができていた。
 イチゴについて学べる「埼玉いちごミュージアム」は埼玉のイチゴについて学べるブースを設置。「第1回全国いちご選手権」で最高金賞を受賞した「あまりん」や「かおりん」 、注目の新品種「べにたま」など埼玉イチゴを深掘したほか、越谷市のイチゴ狩りスポット情報も紹介した。
 また、同エリアには、越谷市産イチゴのプランターを「ひな飾り」のように展示する「プランタータワー」が登場。3月29日には「越谷イチゴ」のPRキャラクター「ストロングベリーちゃん」の着ぐるみが登場し、親子連れらが記念撮影を楽しんだ。
 「いちごマルシェ」でパック詰めのイチゴを購入した、パート、吉田佐智子さん(47)は「子ども3人と訪れました。越谷産のイチゴはおいしいので、買いに来ました。珍しいスイーツもたくさんあるので、目移りして楽しいですね」と笑顔で話していた。
 市内のイチゴ栽培農家で観光農園「越谷いちごタウン」を運営する「越谷いちご団地生産組合」の前田寿樹組合長(42)は「今が、イチゴ収穫のピークで、多くのお客様に来ていただき、感謝している。特に『あまりん』の人気には驚いている。今後も春の恒例イベントとして定着すれば」と話していた。
 イベントを企画した、ご当地グルメ研究会(東京都台東区)の松本学・代表取締役(57)は「国内でもいちごの消費量が全国トップクラスの埼玉県。全国いちご選手権で『あまりん』が最高金賞に輝くなど、埼玉いちごが今、脚光を浴びている。予想以上の反響に驚いています」と手ごたえを感じたようだ。