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草加/チョコから世界を考える 美味さの裏に問題

小学生に人権講座 児童労働 知るきっかけに

 草加市新里町の「新里文化センター」(山﨑欣子館長)で12日、小学生を対象とした人権講座「カカオの国へようこそ❢」が行われ、市内の小学生12人が参加した。「~チョコレートケーキを作りながら世界のことを考えてみよう~」がテーマで、子どもたちが大好きなチョコレートを通じて、原料のカカオ豆の収穫に動員されている「児童労働」や、カカオを輸出する開発途上国に適正な価格を支払う「フェアトレード」などの問題を学んだ。

獨協大学生の管さん(左)と、菅さんによる講演の様子

 第1部では、獨協大学外国語学部英語学科3年の管栞さん(21)が、参加した児童たちと同じ年代の子どもたちがカカオ豆の収穫で労働していることを紹介。「私たちに出来るのは開発途上国の生産者をサポートすることにつながるフェアトレード商品を購入することや、知って周りに伝えること、寄付やボランティアを行うこと」と説明した。

 真剣な表情で聞いていた児童たちは、「普段は意識していなかった」「学校に行かせてあげたい」などと言い、保護者たちからも「人さらいをして労働力につなげるケースもあるから注意したい」「普段、子どもたちに伝える機会がなかった」などと話していた。

 一方、第2部では、草加市食生活推進協議委員会(風間加津子会長)の丸野典子副会長(73)、メンバーの大熊久子さん(71)、鈴木美津子さん(71)の3人が講師となり、チョコレートを使ったカップケーキやホールケーキなどを作り、味わった。

難しい話から一転、楽しそうにチョコレートケーキを作る児童ら

 新里小4年の牛渡麗音さん(10)は「外国の子どもたちがカカオを生産し、自分たちが食べているのが申し訳なく、一緒に食べたいと思った。食べ物を粗末にしないようにしたい」と話し、「ケーキ作りはみんなで協力できて楽しかった」と喜んでいた。

 丸野副会長は「カカオの大切さなどを感じてもらえたらうれしい」と強調。山﨑館長は「チョコレートの原料を作る子どもたちの中にはその味を知らない子も多い。平和で物のありがたみもわからなくなる今だからこそ、講座と実際の体験を合わせることで、人権の大切さを考えてほしい」と話していた。