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「なぜ給食で食中毒」八潮で講演会

 八潮市内の児童生徒に「良質で新鮮、衛生的な学校給食を提供しよう」と活動している市民団体「八潮の安心安全な学校給食を考える会」(浅井一浩会長)が11月21日、同市中央の八潮メセナで、「『世界が称賛する日本の学校給食制度!!』『なぜ?』八潮の学校給食で大規模食中毒が起きたのか!!」と題した講演会を開いた。
 講師は元文部科学省学校給食調査官で、淑徳大学看護栄養学部客員教授の田中延子さん。
 田中さんは、アメリカ、中国、台湾、韓国の給食を紹介しながら「日本の学校給食は『食育』という教育の一環として実施されている。間接的には家庭の食生活改善にも寄与している」と述べた。
 同市で昨年発生した食中毒について、「原因は学校給食法を順守していないこと」と話し、「学校給食は児童生徒の現在、未来の健康と幸福につながるものでないといけない」と強調した。そして、「子どもたちによい給食を提供できるよう知恵を絞ってほしい」と来場者らに訴えた。
 講演を開いた同会の浅井会長(40)は「日本の学校給食制度は素晴らしいと再認識させられた。安心、安全な学校給食の提供に努めていけるよう市と協力していきたい」と話した。