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「草加でいちばん大切にしたい会社」大賞に岡田運輸、審査委員会特別賞に珍来総本店

大賞の岡田運輸(左)、審査委員会特別賞の珍来総本店

 人を大切にする経営をしている企業を表彰する「第2回草加でいちばん大切にしたい会社大賞」の表彰式が2月19日、草加商工会議所会館で行われ、運送業「岡田運輸」(草加市長栄、木村健児代表)が「大賞」を受賞した。また、「審査委員会特別賞」は飲食業「珍来総本店」(同市高砂、清水秀逸代表)が受賞した。

 この表彰は、元法政大学大学院教授の坂本光司さんが提唱する「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」にならって、地域版として草加商工会議所が主催し、同市が共催しているもので、昨年から表彰が行われている。

 「人員整理をしていない」「仕入先や協力企業に対し一方的なコストダウンをしていない」―などの基準で公募したところ4社が応募した。

 審査委員会(赤岩茂委員長)が現地調査などで各社の実績を確認して審査した結果、ピアノ・一般運送を主とする「岡田運輸」が選ばれた。同社は独自にドライバーを育成し、レベルの高い社員教育を実施し、ドライバーの一人ひとりの顧客対応や、サービスの質の高さが評価された。

 同社の井上直城専務(44)は「安心・安全、感動を届ける―を理念にしている。課題はまだ多いが、受賞に恥じないよう努力を続けていきたい」と喜びを語った。

 また、中華料理店をチェーン展開する「珍来総本店」は独立を支援する人材育成に力点を置き、独立オーナーで作る「珍栄会」は、経営ノウハウの共有や経営支援を行い、廃業リスクを低減している活動が評価された。

 清水代表(56)は受賞に「人を育て、独立支援の方法を評価していただきうれしい。今後も『おいしさ、人に一生懸命』の理念のもと努力したい」と述べた。

 両社には野崎友義・同商工会議所会頭、赤岩審査委員長から皮革製の記念の盾がそれぞれ贈られた。