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吉川市が「脳活ドリル」作成・ワクチン接種会場で配布中

 吉川市は、高齢者らに脳の活性化で健康増進を図ってもらおうと、オリジナルの脳トレ問題集「吉川市脳活ドリル」(A4判、8㌻)を作成し、ワクチンの集団接種会場で配布している。

 「脳活ドリル」は、同市在住の“迷路クリエイター(迷路作者)”、吉川めいろさん(45)(本名・小沢裕心)が作った迷路のイラストが表紙を飾り、越谷を題材にしたクイズやクロスワードパズルなど、脳を働かせながら地元の知識を深めるといった内容。

 1万部作成し、10日からワクチンの集団接種会場で1配布を始めた。「待機時間に脳トレに取り組む人や、自宅で孫と一緒に挑戦したいと話す高齢者もいた」と同市長寿支援課。今後、介護事業所や公共施設などでも配布する予定。

 吉川さんは普段、千葉市内の製品の取扱説明書を制作する会社でデザインを担当。夜や休日に迷路作りに没頭している。すべてパソコンで作っており、今回は「高齢者向けに難易度を低くした」と言い、「子ども対象に始めたが、中高年の方の健康長寿の一助になれば」と話す。

 10年前、幼稚園児だった長女を喜ばせようと迷路を作ってみせたところ、自分が熱中するようになったとか。

 中原恵人市長は「地元のクリエイターの方とのコラボ作品。家族のコミュニケーションツールとして、高齢者と子どもたちが一緒に取り組んでくれたらうれしい」と話している。同市は今後、このドリルの定期発行を検討している。