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オール英語の討論会・春日部女子高で外国人学生が助言役

 県立春日部女子高校(春日部市粕壁東、岩井幸一校長)は、8月8日から12日までの5日間、外国人の大学生らを招いて英語で討論し、自分の夢などをプレゼンテーション(表現、提示)する“特別授業”を実施した。希望する1、2年生45人と外国人の大学生(大学院生を含む)8人が参加した。
 「エンパワーメントプログラム」と題した特別授業は、教育旅行の専門会社「ISA」(本社・東京都港区)が中高生向けに提供している、全て英語で行う研修プログラム。グループディスカッションなどを通して、将来の生き方を考え、英語力などを養成するほか、自らの殻を破って成長してもらおうとの狙い。同校は2019年度から、このプログラムを導入し今回は4回目。
 今回は「アイデンティティ」や「リーダーシップ」をキーワードに、女性の活躍や社会問題をテーマにグループで議論した。進行役は授業経験豊富な外国人講師。
 プログラムは5、6人で行うグループワークがメイン。さまざまな国籍の学生が各グループの「グループリーダー」役となり、生徒と対話しながら、討論の方向づけやプレゼンテーションについてアドバイスした。生徒たちは、「世界で活躍する女性」などについて、英語で手ぶりを交え懸命にグループリーダーたちと議論した。英語のプレゼンテーションの後、参加生徒に修了証が贈られた。
 藍沢有咲さん(16)(普通科2年)は「日本にはない文化を持つ人たちと触れ合うことで新たな発見があった」と話し、清沢咲来さん(15)(外国語科1年)は「中村哲さんの活動についてのディスカッションで、人を助ける力がどれほど大切かを知った」と充実した様子だった。グループリーダーを務めたロシア出身のリナさん(京都大学大学院生)は「生徒たちの意欲的な姿勢には驚いた。討論の中での意見も個性があり、プレゼンテーションも堂々としていた」と講評した。