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歩いて”特典”散策アプリ・「越谷の魅力感じて」

 川辺の緑道を散策しながら、越谷市の魅力を見つけてほしい――と同市内の市民団体が連携して、このほど、ウォーキングコースの地図と、スタンプラリーが楽しめる「アプリ」(スマートフォンに入れるソフト)を独自に考案した。このアプリを使って市内を散策し、各コース指定の10か所のチェックポイントを通ると、地域通貨の「越谷まるこポイント」がたまる仕組み。散策と買い物を一緒に楽しんでもらう“一石二鳥”の試みだ。
 “散策アプリ”を考案したのは、市内のNPO法人「住まい・まちづくりセンター」(若色欣爾代表理事)、同「越谷市郷土研究会」(渡邊和照代表理事)、「越谷市住まい・まちづくり協議会」(若色欣爾会長)の3者。
 川辺の緑道を散策して、「水と緑に恵まれた越谷」の魅力を知ってほしいと企画した。特に若い子育て世帯に興味を持ってもらうため、スマホのアプリに着目。歩いてポイントが増える「特典」を考えた。
 考案したアプリには、市内の元荒川や八条用水、新方川沿いの緑道を歩く3コース(7.2㌔から9.6㌔)が設定され、各コースに文化財や名所など10か所のチェックポイントが設けられている。GPS(全地球測位システム)で、チェックポイントが通知され、「チェックイン」するとポイントが加算される。10か所チェックすると「越谷まるこポイント」を獲得できる仕組みだ。
 越谷まるこポイントは、2019年8月から市内のまちづくり会社「まちづくり越谷」が実施しており、加盟店で買い物したり、同市指定のイベントに参加するとポイントが獲得できる。今年6月から、「越谷まるこアプリ」がスタートし、加盟店でスマホ内の「二次元コード」を提示してポイントをためる仕組み。今回考案された散策アプリは「越谷まるこアプリ」と連携して利用できる。
 散策アプリを広くPRするため、市民団体側は17日から11月27日まで、「越谷リバーウォークイベント2022」を開催する。市内の全小中学校や大学生にチラシを配って、参加を呼びかけている。
 主催者側の若色会長(76)は「ウォーキングコースには今後、動画もアップロードして関心を高めていきたい」と話す。また、同市郷土研究会の秦野秀明・副会長(55)は「文化財など隠れた名所が多数ある川沿いを歩いてもらい、越谷の魅力を感じてほしい」という。
 なお、期間中、「越谷リバーウォーク」のガイドブックを同市市民活動支援センターや同市観光協会で配布する。
 <問い合わせ>越谷市住まい・まちづくり協議会の若色さん☎090・4619・8722。