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大袋駅に命の大切さ訴える作品・越谷北陽中美術部が展示

 「どうか、命を大切に」と呼びかける越谷市立北陽中学校美術部生徒たちの美術作品が、東武スカイツリーライン大袋駅改札口横に12日から展示されている。「自殺予防週間」(10~16日)に合わせ、同市保健所こころの健康支援室が東武鉄道や学校側と協力して30日まで展示しているもの。同駅では利用客らが足を止め見入っている。
 展示されているのは同中美術部員13人の作品。1年生が「私の頭の中」、2年生が「Sweet Animals!」というタイトルの立体作品を作った。
 1年生の作品は、ステージを模した空き箱の中に、菓子の箱やパッケージを再利用してロボットを作り、周囲に野菜や果物のキャラクターを配置したユニークな立体作品。7人が手分けして仕上げた。
 その1人、園部光莉さん(13)は「(空き箱の)ステージが倒れないようにバランスよく作るのに苦労した」と言い、清水杏莉さん(12)は「中心に下がっているものは心臓で、心の中をイメージしました」と話す。
 2年生の作品は、1年生の時に制作した「sweet ship」の続編。グラスに入った涼しげなスイーツを1人1品作った。同部顧問の京極恵子教諭(40)は「生徒たちは作品を制作することで、改めて命の大切さを実感できたのでは」という。
 このほか、市内の蒲生、越谷、北越谷各駅にも、市内小中学生の昨年度の「こころの健康図画コンクール」優秀賞作品計7作品が展示されている。