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ウサギだるまがお披露目 越谷市 イオンレイクタウンで 

今年の干支のウサギをイメージしただるまなど、さまざまなデザインのだるまが展示された「越谷だるまアート展」=イオンレイクタウンで=
今年の干支のウサギをイメージしただるまなど、さまざまなデザインのだるまが展示された「越谷だるまアート展」
=イオンレイクタウンで=


 江戸時代から続く越谷市の伝統工芸「越谷だるま」がアートに―。同市内の大型商業施設イオンレイクタウンmori2階「豆の木ステージ」で昨年12月26日から今年1月9日まで「越谷だるまアート展2023」が開催され、買い物客らの目を楽しませた。富士山をイメージした5段のひな壇に、干え支とにちなんだウサギのだるまや伝統的な赤いだるまなど、大小18体が飾られた。
 ひな壇中央に鎮座するのは、耳をつけ、金の「卯うさぎ」の字が書かれたうさぎだるま。楽しげに相撲やたこ揚げをするウサギや同市の「しらこばと橋」なども描かれた。
 だるまアートを手がけたのは同市内のデザイン事務所「HANABUSADESIGN」(同市花田)代表でデザイナーの花房茂さん。越谷だるま組合の協力で2021年から同展を開催し、今年で3回目。木型に和紙を貼って型から抜いて作る「張り子だるま」に芸術を感じ、11年からだるまアート「はりこ」を始めた。以来、だるまのほか籠染灯籠など伝統工芸とアートを融合させた新たな切り口で、「伝統工芸を知ってもらい、継承やまちおこしにつなげていきたい」と活動を続けている。
 市内でだるまを製作している事業所は現在3軒。「越谷だるまは手描きなので、描き手(工芸師)によってひげの描き方が違う。そうした個性も楽しんでもらいたい」と話していた。