越谷市

ペットボトル循環再生へ 越谷市、サントリーと協定

県内初の「ボトルtoボトル」協定を締結した越谷市の福田市長(左)とサントリーの藤原常務
県内初の「ボトルtoボトル」協定を締結した越谷市の福田市長(左)とサントリーの藤原常務


 越谷市と飲料メーカー「サントリーホールディングス」は6日、ペットボトルの「ボトルtoボトル」水平リサイクルに関する協定を締結した。水平リサイクルとは使用済みのペットボトルを原料にして新しいペットボトルに再生するリサイクルのこと。県内で同社と協定を締結するのは越谷が初めて。
 現在、同市が一般家庭や一部の商店から回収したペットボトルは、リサイクルの原料となるPET樹脂に加工され、洋服の繊維や食品用トレーなどにリサイクルされているが、今後はサントリーグループが取り組む「ボトルtoボトル」水平リサイクル事業を協働して行うことにより、回収後のペットボトルはすべて新しいペットボトルへと水平リサイクルされる。
 同日、越谷市役所で協定締結式が行われ、福田晃・市長と藤原正明・サントリーホールディングス常務執行役員が出席した。両者が協定書を取り交わした後、福田市長は「引き続き市民の皆さま、事業者の皆さまのご協力をいただききながら、カーボンニュートラル社会の実現を目指していきたい。水平リサイクルの輪がさらに広まっていくことを期待しています」とあいさつ。藤原常務は「水平リサイクルを推進していくためには、住民のご理解・ご協力が欠かせません。今後、次世代の育成に向けて、環境授業を実施するなど、啓発活動の取り組みも進めてまいります」とあいさつした。
 同市は年間約970㌧の使用済みペットボトルを回収しており、来年度からサントリーグループと連携して事業に取り組む。
 ペットボトルは何度も循環できる資源であり再生時のCO2排出量は、従来の石油由来原料を使用したペットボトルの製造時より約60%削減することが可能であることから、持続可能な開発目標(SDGs)に貢献するとともに、リサイクル意識のさらなる向上を目指す。