吉川警察署はこのほど、行方不明になった女子中学生（13）の早期発見に貢献したとして、警察犬「フレイル オブ Ｓ･ウイスタリア号」（シェパード、雄7歳）と、警察犬指導士の小林勝さん（52）（春日部市）に感謝状を贈った。
同署によると6月8日、吉川市内の家族から娘が行方不明との連絡があり、フレイル号と、飼い主の小林さんに出動を要請した。
小林さんは、女子の靴の匂いをフレイル号に嗅がせ、署員とともに捜索を始めた。フレイル号が女子の自宅から数百㍍離れた公園の入り口付近のトイレ周辺などを嗅ぎ回っていたところ、女子が現れた。署員が名前を確認したところ、小さくうなずいたという。
当日は30度を超す暑さ。発見時、女子は暑さで顔を真っ赤にしていた。小林さんは水を与え、木陰で介抱した。小林さんは「フレイル号も暑さに参っていたが、犯罪に巻き込まれることもなく見つかってよかった」と当時を振り返った。