草加市

「嬌名」を小中学生が揮毫

 草加市瀬崎4丁目と東京都足立区花畑5丁目をつなぐ「人道橋」の工事が、来年3月の完成を目指して進められており、このほど、新橋の名称が「花瀬橋」と決まった。また、地元の小中学生が、橋名板刻む橋名を揮毫した。

 2015年3月、文教大学が花畑エリアに新キャンパス用地を取得。同大の最寄り駅が東武スカイツリーライン谷塚駅だったことや、足立区と草加市の交流を目的とし、足立区が人道橋を作ることになり、昨年12月から工事が始まった。

 開通を前に草加市や足立区在住者、文教大生などから新橋の名前を募集。両地区から各1文字を取った「花瀬橋」に決定した。また、親柱に設置する橋名板のデザインを草加、足立双方の小中学生が担当することになり、草加市立瀬崎中3年の石田龍生君(14)が「漢字」で、同市立瀬崎小6年の村上七海さん(12)が「ひらがな」で新橋名を揮毫した。

 石田君は小2の頃から習字を始め、校内の硬筆展で金賞を取る腕前。先生から「書いて欲しい」と依頼され、快諾した。一方、村上さんは、祖母の習字教室で練習を重ね、校内審査で代表に選ばれた。

 石田君は「習字を習っていてよかった」と言い、村上さんは「校内の審査で選ばれて自信につながった」と話した。2人は「完成したら直接見に行きたい」と胸を弾ませている。

 足立区側は花畑北中学校の生徒が漢字を、花畑西小の児童がひらがなの揮毫を担当した。これらの揮毫された文字は。完成式までに刻まれる予定という。