草加市

江戸注染のワイシャツ

 草加商工会議所(野崎友義会頭)はこのほど、草加市の協力を得て「江戸注染クールビズシャツ」の製作を3年ぶりに再開し、新作を発表した。

 このクールビズシャツは、夏の暑さを乗り切り、節電対策にもつなげようと、浴衣地で作ったワイシャツで、伝統技法を使った地場産業「注染(ゆかた染め)」技術のPRにも役立てようという狙い。

 2009年から例年製作されてきたが、昨年と一昨年はコロナ禍などもあって製作されず、今回は3年ぶりの新作となった。今年のデザインは男女問わず、普段でも着やすいよう、「翁格子柄」(太い線の格子の中に、細い線の格子を入れた柄)を採用している。

 作製枚数は計200枚。ワイシャツは浴衣生地のためしっかりとしていて、洗えば洗うほど肌になじみ、注染で染めた色はあせず、はっきりしてくるのが特徴という。

 色は赤、黄、緑、紺の4色で、サイズはM、L、2Lの3サイズ。価格は1枚6600円。

 同商工会議所の河野倫久事務局次長は「注染のクールビズシャツは、商工会議所の役職員や市長、市職員、市議会議員らもこの時期に着用する、いわば草加市の“夏の風物詩”。使い込むほどになじむ肌触りで、一般の人にも市の地場産業を大いに楽しんでほしい」と話している。