草加市

照井さん柔道で全国へ

 草加市立青柳小6年の照井稔咲さん(12)が6月20日、県立武道館(上尾市)で行われた「第52回埼玉県小学生学年別柔道大会兼第18回全国小学生学年別柔道大会埼玉県予選」(県柔道連盟主催)の「小学6年生女子55㌔・㌘級」で優勝し、初の全国大会出場(8月29日、大阪府堺市)を決めた。

 照井さんは、6歳の時に兄が楽しそうに柔道をしていたことをきっかけに、一緒に道場へ通い始めた。小学3年、5年の時は、それぞれ「県柔道紅白試合」を勝ち抜く腕前となり、県柔道小学生強化選手に選ばれたこともある。しかし、県小学生学年別柔道大会では、入賞止まりで優勝はできなかった。

 小学生最後の今年、照井さんは「心機一転」。長所の足腰の強さを伸ばすため、筋トレや毎朝2㌔のランニングを続けた。また、これまでの腕力で相手を翻弄する戦術から「柔よく剛を制す」の精神で、力を抜いて相手に向かい、投げる一瞬に力を込められるよう、練習方法などを変えた。

 照井さんを指導する簗道場の簗健二さん(74)は「今後も練習を続けて立派な選手になってもらいたい。この1年間、気持ちを切り替え、本人が努力した結果」と話した。照井さんは「初となる全国大会でよい成績を残したい」と意気込む。