八潮市

八潮市/地名から学ぶ日本の風土 19日、「方言漢字サミット」


 珍しい漢字を使う地域とそこに暮らす人々の生活・風土について考える「第6回方言漢字サミット―漢字から日本の風土を考えよう!―」が19日午後1時30分から4時まで、TX(つくばエクスプレス)八潮駅北口駅前の八潮メセナ・アネックスで開かれる。受け付けは午後1時15分から。
 話し言葉と同様に、書き言葉にも方言がある。茨城県に多い「圷(あくつ)」、広島・山口県の「垰(たお)」、宮城県の「閖(ゆり)」などだ。漢検の漢字ミュージアムで常設展示となり、さらに『方言漢字事典』(研究社)が刊行されるなど、注目度が上がっている。
 その一方で、方言漢字の宝庫である地名は市町村合併や区画整理などで急速に消えつつある。八潮市の「垳(がけ)」も区画整理事業で、将来、地名が存続するか不透明という。
 同サミットは、全国唯一の方言漢字をテーマに据えたもので、全国から参加者が集まる。個性あふれる漢字について考え、文字を創り出し受け継いできた郷土の人々やそれを支える文化、生活、歴史、自然についても学ぶ機会となる。
 内容は、笹原宏之早稲田大学教授による基調報告「完成した『方言漢字事典』を通して伝えたいこと」(仮題)のほか、本連載「一字千金」の筆者で、「八潮の地名から学ぶ会」事務局長の昼間良次氏による「八潮市の方言漢字『垳』の地域性を考える」(同)などの報告が行われる。意見交換では、方言漢字に関する地域伝承や故郷自慢もありそうだ。
 また、「『方言漢字』書道展」が同時開催される。
 参加費無料・入場自由だが、会場費・資料代などとしてカンパを。
 <問い合わせ>八潮の地名から学ぶ会☎090・4389・4895、FAX048・998・4451、メールgake840@yahoo.co.jp。