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八潮市・社長3人が出張授業

 八潮青年会議所は16日、県立八潮高校(同市鶴ケ曽根)で、「働くを学ぶ研究所~八潮に根差した企業と地域貢献~」をテーマにした出張授業を行った。
 同会議所と「埼玉中小企業家同友会・東彩地区」(五十嵐洋子理事兼東彩地区会会長)が共同開催した。1、2年生計281人が対象の「10年後の未来を描くため」の授業。

 先生を務めたのは、葬祭業「セレモニー藤波」の藤波達也社長(58)、照明器具・導光板製造会社「ワイ・エス・エム」の八島哲也社長(41)、不動産業「エンクル」の鳥海晃平社長(39)ら3人。同校図書館に36人の生徒が集まり、残りの生徒たちは、各教室でリモート配信された映像見ながら、3人の先生の講演を聞いた。

 経営者たちは、自身の経験や自社の紹介とともに、就職することの意義を説き、「やりたいことを見つけることの大切さ」や「自ら起業する意味」などについて、熱っぽく語った。

 図書館で直接講演を聞いた同校2年の渡辺海音(17)は「将来についてはまだ悩んでいる」とし、「仕事も遊びも全力で行う社長たちの話に驚かされた。地元のことでも知らないことが多く、もっと知りたくなった」などと話していた。
 同会議所理事長の川田大輔さん(40)は「学生は自分の行動範囲のことしか知らない。今回の授業を機に、広く地域のことを知ってもらいたい」と話していた。