八潮市

八潮/金融トラブルの知識学ぶ 八潮高でセミナー

 県立八潮高校(白井智也校長)は1日、SMBCグループ2社の協力を得て、「金融経済教育セミナー」を実施した。

八潮高校で行われたSMBCグループ2社による講演会

 対象は3年生116人。セミナーは同校体育館で実施され、「SMBCコンシューマーファイナンス」(金子良平社長、本社・東京都江東区)の中村翔平さんがローンやクレジットの契約や、カード、支払い方法、不正利用被害について話し、「三井住友銀行」(福留朗裕社長、本社・東京都千代田区)の鳥海光昭・草加支店長が預貯金や投資などの資産運用について講演を行った。

 講演を聞いた加勢大翔さん(18)は「投資のリスクを抑えるポイントなどがためになった。クレジットカードのメリットやデメリットがわかった点も大きい」と喜び、久野夏姫さん(同)は「卒業後は携帯電話販売店で働く。購入時にはローンが必要なので、学んだことを生かし、お客さまに情報を提供できるようになりたい」と意気込みを見せていた。

 白井校長は「高校を卒業した時点で金融の知識は必要不可欠なものになる。そうした状況の中で講演を実施出来たことは心強い。生徒たちが自分の判断で経済活動を行うための基礎となるといい」と話していた。

 高校での金融教育は2022年4月から義務化された。金融と経済の知識を正しく理解・判断する力を身に付け、詐欺や高額商品購入時の金融トラブルに巻き込まれないよう実施されている。