八潮市

千羽鶴、平和の願い英語で

 八潮市立大原中学校(猪原誠一校長、生徒542人)の3年生182人がこのほど、折り紙に「ピースメッセージ(世界平和を願う言葉)」を英語で書いて千羽鶴を作り、9月に広島市に送るという。

 英語科担当の宇田紀子教諭の指導で、英語科の授業「lesson’s From Hiroshima」のまとめとして、3年生全員が取り組んだもので、同校独自の試み。

 英語の教科書には、広島市でボランティア活動を行う人の手記などが掲載されている。宇田教諭は、それらを学ぶ中で、広島市に「日本の中学生として、世界平和のために自分たちにできることを考え、自分の言葉でメッセージを送ろう」と生徒たちに呼びかけた。

 生徒たちは、折り紙に英語でメッセージを書き、千羽鶴にして「広島市市民局国際平和推進部平和推進課」に送付した。

 9日には、折り紙に書くメッセージを考える授業が行われ、生徒らは教科書の内容などを参考に、メッセージをまとめていった。
 武井菜々花さん(15)は「広島市に落とされた原爆の悲惨さを学び、2016年に米国のオバマ大統領が広島市を訪れ、核兵器の廃絶を訴えた言葉に感動した。メッセージを広島市に送れることはすごくうれしい」と話した。