吉川市

吉川/図書館の歴史語る 歴代館長が登場

100周年イベント

吉川市立図書館100周年を記念して行われた「歴代館長トークショー」
吉川市立図書館100周年を記念して行われた「歴代館長トークショー」


 吉川市立図書館100周年イベント「歴代館長トークショー」が3月17日、同市の市民交流センターおあしすで行われた。第3代館長の伊東孝氏、第7代の武居厚氏がパネラー、第8代の竹林聡・現館長が司会を務めた。
 伊東さんは、1999年6月の市立図書館開館までの話を披露。その前月に「おあしす」がオープンし、ゴールデンウィークだったため、子どもたちにこいのぼりの塗り絵をしてもらって空に上げたエピソードを紹介した。蔵書は10万冊でスタートの予定だったが18万冊になり、2か月かけて整理したという。
 2012年の武居館長の時代になると、これまでやらなかったことをやろうと「サロンコンサート」を始め、ブログを立ち上げた。読書会もこの頃から始まり「貴重な体験をさせてもらった」と参加者から喜びの声が上がった。また、当時の音楽家や落語家が今では有名になっていることを知った参加者もいた。
 同館は1923年(大正12年)に町立図書館として、芳川尋常小学校(現吉川小学校)内の10坪(約33平方メートル)で開館した。その後、移動図書館で巡回。87年には吉川町中央公民館が開設し、貸し出し業務を開始。91年に同町視聴覚ライブラリーを開館して、中央公民館図書室とオンラインでつながった。現図書館は99年6月、市立図書館として開館した。毎週来館しているという高橋貞信さん(71)は「他に遜色ないほど使いやすい」と話していた。
 昨年11月には、図書館にない本をリクエストできる受け付けフォームが開設された。また、30年以上親しまれてきた「視聴覚ライブラリー図書室」のニックネームを5月6日まで募集している。
 <問い合わせ>視聴覚ライブラリー図書室☎︎981・8113。