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三郷/大津さん 高校などに本を寄贈

読書活動推進に貢献 県教委から感謝状

 三郷市後谷の大津雅光さん(82)がこのほど、県立高校や県立図書館などに本を寄贈し、読書活動の推進に貢献したとして、1月24日、県教育委員会から感謝状を授与された。

 寄贈したのは、大津さんが執筆した「野鳥と共に 四季の山旅」(A5判カラー、367㌻、1980円、白山書房)で、150冊を寄贈した。「感謝状を頂けるとは想定外。高校生の目に触れてほしかっただけ」と喜んでいた。

寄贈した自身の本と感謝状と手にする大津さん

 大津さんは東京都文京区湯島出身。中学3年生の時の林間学校で山に親しみを感じ、高校生時代は教師が希望者を集めて実施する旅行に参加した。
 また、日本野鳥の会が1935年に発行した本「野鳥と共に」を読んで自然と野鳥にはまったという。大学入学と同時に、山中を歩き自然に親しむワンダーフォーゲル部に入部。同時に日本野鳥の会にも入会した。卒業後は同部OBを中心に「山の会」を結成。「讃山道楽通信」を毎月発行していたが、その時の寄稿から選んだものを今回の本に掲載した。また、「普通の書籍では鳥は写真がほとんど。他と同じでは面白みがない」と自ら鳥のイラストも描いた。

 「自分が学生時代に本を読んで自然や野鳥にはまったように、今の子どもたちも自然の豊かさや楽しさを見つめるきっかけになれば」と大津さん。知り合いを通じた縁が今回の寄贈につながったことにも感謝していた。