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越谷市/食や工芸、ものづくり体験 来月12日まで「越谷技博」


6分野で講座

 手仕事、特技、趣味などの技と知識をワークショップ形式で披露する「越谷技博(わざはく)」が1日から11月12日まで、越谷市内各地で開かれている。「食、旅、音、創、知、体」の6分野にわたり、伝統工芸品の職人や店舗経営者から一般市民まで多様な「技人(わざびと)」(講師)が「学人(まなびと)」(受講生)に伝授するイベントで、人気を集めている。

紙バンド使い正月飾り 暮らしのアトリエJiu

お正月飾り制作に挑戦する参加者ら
お正月飾り制作に挑戦する参加者ら


 越谷市恩間の「暮らしのアトリエJiu」では14日、紙バンドで作るお正月飾りの講習会が行われた。技人はすず花工房のすずきゆかさん。
 紙バンドとはクラフト紙を帯状にしたもの。米袋を縛るのに使われる平たいひもだが、最近では手芸用として進化し、バッグや小物入れなどの制作に使われている。
 講座には40~60代の主婦4人が参加。まず、紙バンドから12本の細いひもを1本ずつ外し、しめ縄を作った。かなり力がいる作業で、受講生は「筋肉痛になりそう」と悲鳴を上げていた。続いて、紙バンドを6本使って交差させるように編み込み、まりを作った。受講生は黙々と作業し、3つ作成。飾りを施し完成すると、歓声が上がった。
 受講生は「お正月飾りは1年1回だけど、捨てられない」と、2時間半かけた労作の完成に達成感を味わっていた。すずきさんは「お正月の後もディスプレーとして長く飾ってください」と話していた。
 注意点は、ボンドは水に弱いため雨を避けることと、日光に当たると色があせるため屋内に飾ることという。
 この講習会は27日と11月1日の各午前10時からと午後1時からも行われる。受講料3900円。定員各回4人。
 申し込みはhttps://wazahaku.com/course/create/1254/。すでに定員いっぱいになっている場合もある。

手ごねで簡単パン作り CAFE803

手ごねでパンを作る参加者ら
手ごねでパンを作る参加者ら


 「手ごねで簡単、家でも出来る基本のパン作り」講座が11 日、越谷市越ヶ谷3丁目の「CAFE 803」で「越谷技博」の一つとして行われた。技人は、同カフェでもパンを焼いているあらいひろこさん。40 ~70 代の男女が食パンと菓子パンに挑戦した。
 まず強力粉の分量を計量。パン作りは初めてで、「薄力粉と強力粉の違いすら知らなかった」と言う人も。さらに、イースト菌、塩、砂糖、水などパンの基本材料を用意。あらいさんはパンのこね方や発酵のさせ方について、「生地は手のひらで圧をかけながらこすりつけるように。洗濯するようなイメージで」などと指導した。
 菓子パンにはベーコンやチョコチップ、アーモンドスライスなどを混ぜ込んだ。まんべんなく焼き色をつけるため鉄板をひっくり返す時は「素早く。オーブンの温度を下げないように」と注意した。
 パンを焼いている間は、ティータイムで、パン作り談議に花を咲かせた。
 キツネ色に焼き上がった食パンと菓子パンは予想以上の出来栄えで、受講生は満足そうだった。
 あらいさんは、パンについて「分量が一番大切。間違えなければ発酵する。成形するコツも忘れないで」と話していた。
 この講習会は24 日と11 月5日の各午後1時30 分からも開かれる。受講料3500 円。定員3人で、すでに予約がいっぱいだが、キャンセル待ち受け付け中。
 申し込みはhttps://wazahaku.com/course/food/1383/