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越谷市/ギョーザ店とコラボ 特支学級で企画販売

サツマイモ入りギョーザを販売する越谷市立北越谷小学校特別支援学級の児童たち
サツマイモ入りギョーザを販売する越谷市立北越谷小学校特別支援学級の児童たち


 越谷市立北越谷小学校(杉本功校長)の特別支援学級と地元の名物グルメ店「北越ぎょうざ」(同市北越谷5丁目)がコラボした「そこらへんの草ぎょうざ さつまいも入り」の販売が14 日、同市増林2丁目のJA越谷市農産物直売所グリーンマルシェ1号館で行われた。児童たちが販売に当たり、冷凍10個入り600円50パック、焼き5個入り300円40パックは瞬く間に完売した。
 同学級では生活単元学習の中で、野菜を育てる畑体験をしてきた。今年に入りコロナ禍が落ち着きを見せてきたことから、コラボ計画が始まった。「北越ぎょうざ」は、代表取締役の永倉紀子さんが2014年に地元で始めたテイクアウト専門のギョーザ店。同市の「こしがや愛されグルメ」にも認証されている。
 支援学級の10人の児童は3グループに分かれ、「どんなギョーザがおいしいか」「どうしたら売れるか」などの話し合いを重ねた。中に入れる具材にはチーズや枝豆も候補に挙がったが、最終的にサツマイモに決めた。コストパフォーマンスを測るため、サツマイモをサイコロ状に切って何個入れるかを考えたほか、1人1枚ずつ絵を描いてパッケージに使用した。
 調理は、キャベツのみじん切り、具材を混ぜる、皮に包む作業を分担し、学校公開の日に1限目から4限目まで使って3種類のギョーザを作った。焼く作業は、児童のやけどを心配して、多くの保護者がボランティアで参加した。
 児童たちは「いっぱい売れればいい」「ギョーザ作りは楽しかった」などと話しながら、「いらっしゃいませ!」と声を張り上げていた。
 杉本校長は「自分たちで何を売ろうか企画もやった。実際にたくさん売れて自信になっただろうし、今後に生きてくる。こういう機会がまたあればいい」とうれしそうに話していた。
 コラボした「北越ぎょうざ」の永倉さんは、「今後も季節商品として継続していきたい」と、店舗で販売することを約束した。