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吉川/カスミも買い物支援へ

吉川で週5日、移動販売 旬の食材に力

移動スーパーのお披露目でテー
プカットをする中原市長(右)
移動スーパーのお披露目でテー プカットをする中原市長(右)

 吉川市が2月12日から、買い物に不便を感じている市民のために移動スーパーの運行を開始した。昨年7月にユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス傘下のカスミ(本社・茨城県つくば市。山本慎一郎社長)と「移動販売に係る覚書」を締結して実現した。この日は、吉川市の中原恵人市長、カスミの地域連携マネージャー、伊神里美さんらが出席して、同市役所前でテープカットと車両のお披露目が行われた。
 カスミの移動販売は2013年につくば市からスタート、埼玉県13、茨城県22、千葉県16、栃木県16の自治体で実施しており、今回で67台目。県南東部では松伏町に次いで2台目となる。
 月~金曜日に1日7~10か所、5日間で計43か所を巡回して販売する。
 積まれる商品は約670品目、約1300個。おにぎりや弁当のほか、野菜、果物、魚、肉など、生鮮食品を中心に購買頻度の高いものを用意し、店舗と同じ値段で販売する。支払いは現金のほか、クレジットカード、WAON、スキャン・アンド・ゴー・カードが使用できる。
 店のスタッフが運転と販売を兼任し、「コミュニケーションを取りながら、商品の要望に応えていく。店にあるものであれば乗せられる」(伊神さん)と言う。拠点店舗はカスミレイクタウン店で、午前の移動販売が終わると同店に戻り、商品を補充して午後の移動販売に向かう。
 同市では1月から、同市社会福祉協議会とウエルシア薬局が連携して移動販売を開始している。「販売場所はほぼ同じだが、曜日がずれていて、週に2回、買い物ができる。社協と話して、両方の販売車に行ってもらえるように調整している」と長寿支援課の山口剛介課長は言う。
 伊神さんは「刺身、野菜、果物など、皆さんの目で買っていただきたい」と強調。「今のシーズンだとイチゴや、全店で1番の売り上げの焼き芋も販売します」と移動販売担当マネージャーの黒田一路さんは、旬の食べ物にも力を入れていることをアピールしていた。