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手作り動画でまちPR・南越谷、新越谷西口商店会

 コロナ禍でも明るく楽しい商店街にいらっしゃい!――。
 越谷市の南越谷商店会と新越谷西口商店会は、独自にまちをPRするCM(90秒)を制作して、インターネットの「YouTube(ユーチューブ)」(動画共有サービス)で公開している。参加130店の単独CM(各15秒)も同時に公開し、「感染対策をしながら、まちの暮らしを楽しみませんか」と呼びかけている。
 この2商店会の共同プロジェクトのCM作戦は、名づけて「ウィズコロナ新しい生活様式実践タウン南越谷・新越谷」。商店街の取り組みを支援する経済産業省の「GoTo商店街事業」に採択され、初めて実施した。
 メインの90秒CMは、商店街の近隣に住む一家族が、新しい生活様式となったコロナ禍の日常生活を送る様子を描く。「マスクをしてお出かけ」「人との距離を保とう」――など、今では“当たり前”の家族の暮らしぶりを、商店会の会員や家族、地元の劇団「コシガヤン」が実際に演じるアットホームな内容。コロナ禍で「見えなかったものに気づいた」とし、「前よりも強い力で進もう」と呼びかけている。楽曲も「コシガヤン」が作った。
 両商店会は、越谷市保健所と共同でコロナ感染防止対策に取り組んでおり、「彩の国『新しい生活様式』安心宣言」をしている店舗と事業所に、2020年9月から、「新型コロナウイルス感染症対策推進宣言ステッカー」を配布している。
 こうした中で、率先して「地元のよさ」を発信し、地域に活気を取り戻そうと、両商店会は「Goto商店街事業」に応募し、採択されたもの。緊急事態宣言、まん延防止等重点措置などの自粛要請のため、実施を見送てきたが、ワクチン接種の普及などの状況の変化から、商店街CMと参加各店舗の15秒CM制作に踏み切った。
 制作に携わった同市南越谷のホームページ制作会社「雅堂」の中島雅樹社長(51)は「コロナ禍でイベントができない今、こうした動画で、まちを盛り上げたい」と話している。
 CMは、インターネットで「ウィズコロナ新しい生活様式実践タウン 南越谷・新越谷」と検索して見ることができる。