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三郷市・「人生会議の絵本」発行

 三郷市の医療や介護、福祉関係者などで構成する「三郷市在宅医療・介護連携推進協議会」(谷口聡会長)と、同推進協議会や歯科医師、介護事業所職員、地域包括支援センター職員らで作る「広報啓発部会」(吉嵜太朗部会長)はこのほど、「人生会議の絵本」(B5判、フルカラー)を発行した。

「人生の絵本」を発行した「広報啓発部会」のメンバーら


 昨年の「介護の絵本」に続く「介護の絵本シリーズ」の第2弾で、今回は「人生会議(ACP=アドバンス・ケア・プランニング)」に焦点を当てている。
 また、絵本では同市医師会が発行する「私の人生ノート(終活ノート)」も紹介。内容は2つの物語に加え、「大切なことは何か」「信頼できる人」「話し合い」「伝えて共有する」の4つのステップを通して“もしもの場合の意思表示”について書かれている。

 絵本は20㌻で発行部数は2000部。市内の公共施設や介護保険窓口、市在宅医療介護連携サポートセンターや地域包括支援センター、市内医療機関や薬局などで配布している。また、「三郷市電子図書館」でも電子データの閲覧が可能で、パソコンやスマートフォンからアクセスできる。

 「絵本」を担当した同市長寿生きがい課では「縁起でもないと避ける話題だが、高齢者だけでなく、若い人にも読んでいただき、お互いの気持ちを理解してもらいたい」とし、「本人が本人らしく生き、周囲の人も困らないように、日頃からお互いのことを話せるための環境を作るきっかけになれば」と話している。