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草加/プロ目指す小学生 世界最高峰の大会へ

サッカー・イスカルカップ今月スペインで 「夢は日本代表とレアル」

スペインで開催のジュニア大会に出場する小林君
スペインで開催のジュニア大会に出場する小林君

 草加市立瀬崎小4年の小林來唯(らい)君(10)が、3月下旬にスペイン・マドリードで開催される、ジュニア年代のサッカートーナメント「ISCAR CUP(イスカルカップ)」に参加することが決まった。プロサッカー選手を目指す小林君は「自分のフィジカルがどこまで通じるかチャレンジしてみたい」と出場を楽しみにしている。
 イスカルカップは、小学校中・高学年世代が参加する世界最高峰の大会で、レアル・マドリード、FCバルセロナ、ACミランなどプロクラブの下部組織や強豪クラブが世界一を目指す。2012年生まれから15年生まれまでカテゴリーが分かれている。
 日本からは、有名な東京のサッカーチーム・スクール「ZION FOOTBALL CLUB(ザイオンフットボールクラブ)」が参加することが決定。出場選手を決める「セレクション」を実施した。ZION所属だけでなく全国から希望者が集まり、1日約30人、3日間で約90人が挑戦し、新4年生、新5年生各12人、計24人がセレクトされた。小林君は新5年生の枠に見事、選ばれた。
 小林君は小学1年生から父親や兄の影響で瀬崎サッカースポーツ少年団に入団して、サッカーを始めた。途中、サッカークラブに移籍したこともあったが、今は少年団を主にクラブと並行して練習している。
 「海外に行けると思ったが、それほどのテンションではなかった」と両親の礼央さん(38)、美穂さん(38)は話す。性格はクールで人見知り。学校の先生からは「キッチリやるみんなのお手本」と言われ、騒ぐタイプではないという。
 練習は、土日の少年団に加えて、月、金曜日は別のサッカースクール、水曜日はZIONに通っている。時間を見つけて腹筋や腕立て伏せなどの筋トレも取り入れている。
 夢は「プロになって、田中碧選手のようにミドルシュートを決められる選手になりたい。日本代表になって、レアルマドリードに入りたい」。
 渡航費用を捻出するため、礼央さんはクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイア)」で資金を募っている。3月31日までで、目標額は10万円。リターンはお礼と金額によって活動内容(結果報告)だけだが、「息子の挑戦を応援していただければ」と礼央さんは言う。1日現在、6万6000円が集まっている。