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吉川で初の「美術展」・絵画部門最優秀賞に曽根さん

絵画部門最優秀賞の「池島炭鉱発電所跡」の作品を鑑賞する市民

 吉川市初の公募展「吉川市美術展覧会(市展)」が20日から24日まで、市役所と市民交流センター「おあしす」で開かれ、市民の芸術作品を見ようと多くの市民らが鑑賞に訪れた。
 会場には、絵画、書、写真、工芸の4部門の入選作品66点を展示した。創造性や技術、デザイン性などから審査され、応募のあった全作品が入選となった。特に優れた作品として最優秀賞に4作品、優秀賞に6作品が選ばれた。
 絵画部門で最優秀賞に選ばれたのは、曽根泰宏さん(87)(同市ゆめみ野)の油絵作品「池島炭鉱発電所跡」(50号)。廃墟となった長崎市の池島炭鉱内の発電所を重厚感たっぷりに描いた。
 曽根さんは「軍艦島や池島など長崎の炭鉱に興味があって、6年前に現地に取材旅行に出かけ、現地でもキャンバスに描いた。写真ではなく、実際に見ると迫力が違う。吉川初の公募展で入賞できたのは記念になるし、うれしい」と喜んだ。
 元建築士の曽根さんは会社を退職した65歳から、油絵を始めた。三郷市にある絵画教室に通い勉強を続けている。美術団体の「東光会」に所属し、公募展にも積極的に出品している。「絵画は現地で描く」(曽根さん)をポリシーに、主に風景画を描いている。「油絵は何度も描き直しができるのが魅力」と曽根さんは話していた。
 このほか、芸術性にとらわれず市の文化芸術の発展に寄与したとして2作品が特別賞に選ばれた。そのうち、芳川神社氏子連の祭衣装を版画で表現した浅野正二さんが市長賞と教育長賞をダブル受賞。内水龍子さんの切り絵作品が文化連盟賞に選ばれた。
 主催した同市生涯学習課は「初の公募展ということで、これまで文化祭などの作品展などに出品されてこなかった方の応募もあった。質の高い作品が多く集まった」と手ごたえを感じたようだ。