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草加市/「草子連」が防災体験会 高砂小で小学生ら学ぶ

 「草加市子ども会育成者連絡協議会(草子連)」(本多惠子会長)は5日、高砂小学校で小学1~6年生を対象にした「防災体験会」を実施した。

間仕切りの広げ方を子どもたちに伝える草加市の危機管理課職員

 市危機管理課の職員が講師役を務めた。参加した児童ら約20人は、避難時にプライバシーを保護する間仕切りを組み立て、自動梱包式トイレの仕組みや学校の備蓄品、発電機の動かし方などを学んだ。また、ゴージャッキ(車両を持ち上げ、車体を移動させる道具)を使って、停止している車を移動させた。子どもたちはさまざまな体験をするたびに新たな発見をし、目を輝かせていた。

 本多会長(67)は2011年3月の東日本大震災、21年7月の熱海市伊豆山土砂災害や同年8月の集中豪雨などの例を挙げて、「災害はいつ起き、どんな状況に陥るか想像がつかない。いざという時、大人の手が足りず、子どもたちの手を借りなければならないかもしれない。しかし、避難所で急に言われても対応は難しい」と指摘。「一度でも学校や市役所の備品に触ることで、本当に必要な時に思い出し、役立つことができる。これは我々大人も同じ。今後も定期的に防災体験会を実施していきたい」と述べた。