越谷市

越谷市/「好きなことを仕事に」 講座で女性の起業を後押し

越谷市男女共同参画支援センターで行われた講座「私の好きなことで仕事を創る」
越谷市男女共同参画支援センターで行われた講座「私の好きなことで仕事を創る」


 起業を目指す女性のための講座「私の好きなことで仕事を創る」が9~10月、計4回にわたり、越谷市男女共同参画支援センター「ほっと越谷」で行われた。
 初回の「起業について考える、私は何ができる?」、第2回「私が本当にやりたいことを見つけよう」で起業の基礎を学び、第3回「地域で活躍している人とつながろう」で地域活動家のディスカッションを聴き、最終回は講座の核心「私が好きなことで仕事を創る」についてマネープランを学んだ。講習会終了後の今月25日には、東越谷のシェアダイニングサルーテでマルシェを開催する予定で、受講生たちは食い入るように聞いていた。
 1、2回目は「会社の現場監督合同会社」代表の市場真理子さんが講師を務めた。市場さんは、自分自身を理解することで、ターゲットニーズを絞り込ませた。店をやるとして、誰のため? カフェ? お客さんの種類は?―深く掘り下げることで、さまざまなことが見えてくるという。
それを踏まえて行われたのが3回目の地域とのつながりだ。講師は、CAFE803代表で越谷新町商店会会長を務める井橋潤さんと、(有)アンサンブルアスクを経営する傍ら、「神社deままマルシェ」を開催している増田具子(ともこ)さんの2人。井橋さんは、サラリーマンから地元商店の店長に転身したのを機に地元での活動の幅を広げている。増田さんは、本業を持ちながらママの居場所を作りたいと「ままマルシェ」を開催している起業家だ。
 話を聞いた50代女性は「自分で作ったアクセサリーの販売が目標。1回だけマルシェをやったが、本格的商売となると尻込みしてしまう。背中を押してもらいに来た」。30代女性は「一から創った人の話に勇気をもらった。司書をやっていたので、絵本の読み聞かせをしながらボランティアをやり、ビジネスにつなげていけたらと思う。今回の講座で道が見つかるかもしれない」とうれしそうに話していた。
 同講座から巣立ち、仲間と講座卒業生の活動の場「きらり」を立ち上げた前田恵理子さんも来場した。本職を持ちながら、月1回マルシェを開催している話に、受講生は憧れのまなざしで見ていた。