越谷市

子どもが「地震被害」学ぶ 越谷 児童館で「防災講座」

児童館で開かれた「防災講座」で話す今井さん
児童館で開かれた「防災講座」で話す今井さん


 越谷市男女共同参画支援センター「ほっと越谷」の出前講座「地震について楽しく学ぶ~防災・減災」が2月5日、同市千間台東の児童館コスモスで開かれ、幼児から小中学生までとその保護者ら計約20人が参加した。講師は市内のNPO法人「復興イメージトレーニング協会」代表理事の今井裕子さん(57)。
 今回の講座は、学校で行われている避難訓練を補足する内容として、通学路の様子を説明して危険性を伝えるのと、家族の一員として子どもの活躍の場と担う役割を考えてもらい、子ども自身の防災意識を高めることを目的に開催された。
 講座はまず、地震の被害について、写真を使って道路、住宅、ブロック塀などのまちの様子を見せ、危険性を伝えた。さらにイラストで大地震の際に家の中で家具が倒れるなど大混乱する様子を説明。対処方法として家具の「転倒防止」について説明した。
 今井さんが「学校で地震が起きた後、おうちの方がお迎えに来て、家に帰ったら中がぐちゃぐちゃ。おうちの人も困っている。そんな時、みんなは何ができるかな」と問うと、子どもたちは「自分の机や本棚なら片付けられる。自分ができることをする」と答えていた。今井さんは「普段から、家族分の水3日分と、家具の転倒防止や避難リュックの用意をして、災害に備えて」と呼びかけた。
 参加した保護者の一人は「講師の方が子どもの話を聞きながらの講義だったので、子どももきちんと聞いていた。大きな写真を使ったのでわかりやすかった」と感想を述べた。
 今井さんは「子どもが熱心に聞いてくれてよかった。家庭で防災の準備をしておこうと思ってもらえればうれしい」と話していた。