草加市

草加市/町の防災見守り50年 火の見櫓を撤去

 草加市内に現存する火の見櫓3基のうち、瀬崎地区に立つ櫓がこのほど撤去された。

 草加八潮消防組合によると、詳しい資料は残っていないが、建設は50年前の1973年(昭和48年)頃。鉄製で、表面を銀色に塗装してある。高さは約13㍍で、当時は今ほど高い建物がなく、火事を発見した際に住民に避難を呼びかける見張り台として活用されていた。

 通信手段の発達で使用されなくなり、老朽化も進んだことから、隣の「草加市消防団第1分団機械器具置場」とともに解体。跡地には新しい置場が建設中で、来年2月頃完成の見込みという。

凝った装飾が施されていた火の見櫓の頭部分

 火の見櫓の前に住む同市瀬崎第一町会の浅古八郎会長(79)は「40代の頃、平日昼間に火事があり、大急ぎで登って半鐘をたたき、火事を知らせたことがある。無我夢中で登ったが、下りる時はすごく怖かった」と当時を振り返り、「次に出来る施設も、地域の防犯・防災に力を貸してほしい」と述べた。
 瀬崎の火の見櫓撤去で、残るは「市消防団第4分団第1部機械器具置場」(八幡町)と「同分団第2部機械器具置場」(旭町)にある2基だけとなる。