草加市

草加/「草加もみ」 担ぎ方を継承

中学生が体験学習 伝統みこしを次世代へ

 草加市のNPO法人「今様草加宿」(長谷部健一理事長)は6日、同市立草加中学校(森寿義校長)で、伝統のみこし担ぎを次世代に継承しようと、同市独特の担ぎ方「草加もみ」の体験学習を行った。

伝統のみこしの担ぎ方「草加もみ」を体験する草加中学校の生徒たち

 1年生200人を対象に、「総合学習の時間」に行われた。昨年は希望者だけだったが、今回は欠席者を除き全員が参加した。
 生徒会役員の井口新君(13)は「自分たちはコロナ世代で、大勢で何かを行うことが出来なかった」として、「みんなで協力し、騒ぎ、笑いながら体験出来たのはいい思い出になる。草加の歴史を学べた点も大きい」と喜んでいた。

生徒らに担ぎ方の手本を見せる若衆たち

 長谷部理事長は「生徒だけでなく教師にも担いでもらい、場が一体となり楽しんでもらえた。今後も草加中で歴史と伝統を受け継ぐ『草加もみ』を子どもたちに伝えて行きたい」と強調。森校長は「歴史や文化を知り、受け継ぎ、普段の生活に生かす大切さを知ってもらいたい」と話していた。

 「草加もみ」は、かつて草加宿で舟運が盛んだった頃、船頭が使っていたかけ声や動きに由来する担ぎ方で、「わっしょい」、「ながせ」(先に進め)、「まわれ」(時計回りに1周回る)、「あおれ」(肩からみこしを外し、地面すれすれまでみこしを下げた後、一気に頭上まで上げる)、「やんわれ」(みこしを左右に揺らす)がある。