三郷市

三郷市/大地震に備え総合防災訓練 南中で

 三郷市立南中学校で1日、市の地域防災計画に基づく「総合防災訓練」が行われ、27団体約400人が参加した。

訓練中に実施された、トリアージ(傷病者の緊急度や重症度に応じて治療優先順位を決めること)の様子

 行政と住民、防災関係機関との協力体制の確認、災害応急対策の技術力向上、防災意識の高揚を図るために実施されたもの。今回は、東京湾北部を震源域とするマグニチュード7・3の直下地震が発生し、市内では震度6強を観測。市全域で家屋の倒壊や、交通機関、水道や電力などのライフラインも著しく被害を受け、死傷者も多数いる――という想定。今回は規模を縮小し、実施された。

 高速道路上での事故車からの被害者救出や避難者の支援、水消火器による初期消防隊による中層建物(学校の3階)からの救出、ドローンによる捜索や広報避難誘導などの訓練が行われた。

 訓練に先立ち、木津雅晟市長は「市も災害対応力の強化を図っていく。訓練を機に、防災体制の強化につなげてほしい」とあいさつ。吉川警察署の江田浩之署長は「近年、災害の激甚化が著しい。訓練が今後の関係機関の連携強化につながることを期待する」と述べた。