草加市

草加市立栄中学校教員に人命救助で感謝状

 草加八潮消防局はこのほど、草加市内の路上で倒れていた男性に応急手当をして人命救助に貢献した、同市立栄中学校の増岡洸平さん(34)、小笹久美子さん(48)、務臺千恵子さん(43)、高橋整さん(62)の教員4人に感謝状を贈った。

冨田消防局長(写真中央)と、増岡さん、小笹さん、務臺さん、高橋さん(右から)

 増岡さんと務臺さんは昨年11月25日午前8時30分頃、同校北側のT字路交差点で仰向けに倒れている人に気づいた。当惑している第一発見者の人たちに代わって、増岡さんは倒れている男性に走り寄り、息や脈を確認しながら、周囲の人たちに「AEDを持ってきて」と指示し、心臓マッサージを開始した。
 務臺さんは養護教諭の小笹さんに声をかけ、高橋さんはAEDが設置してある近くの職員用玄関に向かった。小笹さんが現場に駆け付け、高橋さんはAEDを持ち寄って、心臓マッサージをしていた増岡さんと交代し、AEDを使用して処置した。間もなく、救急車が到着して男性は病院に運ばれ、命に別状はなかったという。
 突発的な状況の中、4人の素早い連携と適切な救命処置が人命救助に結びついた。
 冨田忠彦消防局長は「勇気ある連携行動により1人の命が救われた。生徒たちにもその時の思いを伝えていただきたい」と述べ、4教員は「男性の命が助かってよかった」とそろって胸をなでおろしていた。