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給食に”越谷イチゴジャム”・初の地元産「甘くておいしい」

 越谷産の冷凍イチゴを使った「こしがやいちごのジャム」が今月3日間、同市内の全小中学校45校の学校給食に初めて提供された。イチゴ栽培農家や同市農業技術センター、学校給食センター栄養士らが協力して初めてジャムを作ったという。
 冷凍イチゴ360㌔・㌘を使って栃木県の食品メーカーがジャムを製造し、2万8000食が13、14、18日の3日間のいずれかで、各校の学校給食に出された。
 18日は同市増林の増林小学校(上野高弘校長、児童170人)で提供された。ジャムは縦8㌢、横6㌢の個包装でラベルには越谷いちごのキャラクター「ストロングベリーちゃん」が描かれている。児童1人に1個配られ、食パンにつけて食べた。食事中は会話禁止だったが、初めてのいちごジャムに児童らから笑顔がこぼれた。
 6年の今井小雪さん(11)は「酸味と甘みのバランスがよくてさわやか。イチゴの風味を強く感じた」と満足そう。同じ6年の落合龍之介君(12)は「想像以上のおいしさ。また食べたい」と喜んでいた。
 「通常のジャムより数倍多く、イチゴの含有量を50%にして甘さにこだわった」(黒田寛美・同市農業技術センター所長)という。
 イチゴ生産農家の前田剛明さん(38)は「今回のイチゴごジャムを通して、子どもたちに地元農家がイチゴを育てていることを知ってもらえたらうれしい」と話していた。
 同市農業技術センターは今後、年1回ほどイチゴジャムを学校給食に提供したいとしている。