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獨協医大病院に「ガーヤちゃん」・研修医ユニホームに

 大学病院に越谷市の特別市民でキャラクターの「ガーヤちゃん」が登場ー。越谷市南越谷の獨協医科大学埼玉医療センター・臨床研修センターの研修医たちがスクラブと呼ばれる医療用ユニホームの左袖に刺しゅうで描かれた「ガーヤちゃん」がデザインされ、院内で話題になっている。医師が着用する衣類に「ガーヤちゃん」がデザインされるのは初めて。
 これは、今年度2年目を迎える同研修センターの研修医45人が「医療現場を明るくし、親しみを持ってもらいたい」と研修医が独自に作ったもの。デザインを使用するにあたり、同市の許可を得て、ガーヤちゃんが羽を広げているデザインを使用。
 左の肩の部分に直径約7㌢の大きさの刺しゅうでデザイン。ガーヤちゃんの周りには英語で「Dokkyo Medical University Saitama MedicalCenter」(獨協医大埼玉医療センター)と「Resident」(研修医)と刺しゅうされている。その下には研修医の名前も刺しゅうされている。
 スクラブの色は紺と薄紫、エンジ、グレーの4色。スポーツ用品メーカーのミズノ製。肌ざわりが涼しい「COOLMAX(クールマックス)」という新素材を使用し、柔らかくストレッチ性が高い(伸び縮みしやすい)。デザインと色などは研修医たちで話し合って決めた。オーダー品のため、1着8500円。ほとんどの研修医が2着を購入したという。
 オリジナルスクラブを呼びかけた研修医の深谷壮輝さん(33)は「ガーヤちゃんは越谷のキャラクターで皆に親しまれているので、患者さんが目にして、ホッとすると考えてデザインしました。プリントではなく、刺しゅうにすることで、長く使用できるようにしました。おかげで患者さんが話題にしてくれるなど反応もいいです」と笑顔で話す。
 深谷さんは現在、救命救急センターで研修中。特に冬場は高齢者が脳の疾患や急性心筋梗塞などで救急車で搬送されるケースが多く、緊張を強いられる。また自殺未遂者も多い。今後は精神科や麻酔科で研修を受ける。深谷さんは「今後は、小児科医になることが目標。研修はすべてが勉強なのでしっかり学び、幅広い知識と経験を積んでいく」と目標を定めている。