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三郷市/小・中学校でギリシャ留学生と交流 習字や講座で

 三郷市でこのほど、市立彦糸中学校(三浦力校長)で「ギリシャ語講座」が、同彦糸小(宮﨑正子校長)で「国際交流会」が、それぞれ行われた。同市は2016年に「東京2020五輪・パラリンピック」に向けてギリシャのホストタウンに登録されて以来、さまざまなホストタウン交流事業を続けており、今回の事業もその一環。

 ギリシャ語第一人者の共立女子大学の木戸雅子名誉教授と、ギリシャ人留学生のミクロプル・エフシミアさんが講師として招かれ、午前中に彦糸中を、午後に彦糸小を回った。

ギリシャ人留学生に習字を教える児童たち
ギリシャ人留学生と日本の伝統文化である、かるた取りや習字で交流する6年生の児童たち(写真提供・三郷市)

 彦糸中でのギリシャ語講座は2年生を対象に行われ、講師の2人はギリシャの文化や言語の成り立ちを説明。ギリシャ語にも日本語と同じく敬語のような言葉があるという共通点の一方、海の波が小さい、雨が少ないなどの相違点についても話した。
 四栁琉花さん(14)は「ギリシャと聞いたらヨーグルトのイメージしかなかったが、共通点や相違点など多くのことを知ることができた」と喜んでいた。

 一方、彦糸小では、6年生の児童らが講師に習字やこま回し、羽根つきなど、日本の伝統的な遊びを教えながら交流した。
 こま回しを教える担当になった諸橋遼一君(12)は「自分が教えて、相手がこまを回せてうれしそうにしている姿を見て、自分もうれしくなった。日本の文化を伝えられるか不安だったけど、楽しんでもらえてよかった」と笑顔を見せた。

当日、彦糸中で提供されたギリシャ給食(三郷市提供)

 また、この日は市内全小中学校の給食でギリシャ料理のメニューが提供され、児童・生徒らがギリシャ文化を味わっていた。