草加市

草加市/コロナ禍を乗り越えボランティア再開

 「仲間と一緒に人のために活動できるのが幸せ。できる間は続けていきたい」と元気に笑う。
 「おもちゃのひろば とことこ」は、草加市吉町の日枝神社脇にある「吉町集会場」で活動している子育て支援団体。毎月第2、第4火曜日の午後1時30分から3時30分まで、子育て経験豊富な60~70代の主婦6人が、入園前の子どもたちとおもちゃで遊んだり、歌や絵本の読み聞かせを行ったりしている。
 一時でも子どもの世話から解放して、「お母さんたちにゆっくりしてもらう」のが目的だ。ティータイムに一息つく母親たちを見て、「喜んでもらえている」と喜ぶ。

「おもちゃのひろば とことこ」代表の佐藤さん

 コロナ禍のため昨年は活動を休止した。だが、地域住民らの声に押され、今年4月に活動を再開した。
 山形県鶴岡市出身。豊かな土地だったが、父親の働く炭鉱が閉山、隣人の紹介で草加市へ。草加中、越ヶ谷高校を経て就職。職場で出会った夫と22歳で結婚した。45歳の時、誘われて障害者福祉施設の交流食事会に調理スタッフとして参加。初のボランティア体験。約12年間続けた。その後、子育て支援団体「おもちゃ図書館」に参加したが、代表の高齢化で解散した。

 その頃、自分の娘が出産。核家族化の進む現代の子育て世代の苦労に触れた。「娘には私がいたが、頼れる身内のいない若い母親は大変。力になりたい」と、ボランティア精神に火が付いた。その矢先、市職員から話が来て、「とことこ」をスタートさせた。2008年、60歳の時だった。
 活動再開後、「孫が成長して自分を必要としなくなり寂しかった。子どもと触れ合う場で自分も癒やされると思った」と笑う。

 100歳になる母親、夫、娘夫婦、孫2人と7人の大家族。いろいろ悩みはあっても、「ま、いっか」が口癖。「楽しまなければ人生もったいない」。
 今後の課題は後継者の育成。「若いお母さんも一歩踏み出し、いろいろな人とつながってほしい」と期待する。「みんな楽しく年を取れるといい。好きなことを続けられる幸せを見つけてほしい」と願いを込めた。