草加市

草加市/スポーツで障害者が交流 5施設の利用者らが奮闘

職員、保護者も一丸

「草加市障がい者施設交流スポーツ大会」で奮闘する参加者たち
「草加市障がい者施設交流スポーツ大会」で奮闘する参加者たち


 「草加市障がい者施設交流スポーツ大会」が9月22日、草加市スポーツ健康都市記念体育館メインアリーナで行われた。同市では初の試み。「希望の家」、「Lento」、「あある」、「蒲公英(たんぽぽ)の丘」、「YUIWORK」の5施設から、利用者、職員、保護者ら計148人が参加した。公益財団法人草加市スポーツ協会、草加光陽育成会の主催。
 種目はいずれも誰にでもできて楽しめるものが。「大きな音で弾けよう!」(音出し競争)は、施設ごとに手をたたいたり足踏みをしたりして大きな音を出し、騒音測定機で測って順位をつけるもの。「あそこのパンをgetだぜ」(障害物競走)はネットをくぐり、新聞紙でできた細い道を歩き、パンをゲットするもの。一番盛り上がったのは「バケツでポンッ」(協力ゲーム)だ。ブルーシートの上のバケツにボールを入れるものでシートを引っ張れば転がる、たるませても入らず、笑いの連続だった。
 チームは施設にこだわらずミックスされており、交流を深めるにはうってつけの競技だった。「YUIWORK」から参加した藤崎百香さん(28)は、「すごく楽しかった。ボールもリレーも白熱した。今回総合3位だったから、来年は1位を目指します」とうれしそうに話した。
 「あある」職員は「最初は戸惑っている利用者もいたが、少しずつなじめてよかった。人とふれ合う機会をこれからも増やしていきたい」と話していた。
 交流イベントに参加することで社会参加のきっかけを作ってもらいたいというのが開催の狙い。障害を持つ子の保護者の会「草加光陽育成会」の森田とし子さん(70)は、「スポーツの楽しさを体験できたと思う」と振り返った。司会を務めた草加光陽育成会スポーツ担当の兼子博さん(58)は「来年は参加施設をもっと増やして開催したい」と意欲を見せていた。