吉川市

吉川市/吉川南中で金融教育授業

3年生150人 トラブル対策など学ぶ

吉川南中学校で行われた金融教室
吉川南中学校で行われた金融教室


 吉川市立吉川南中学校(福嶋正悟校長)で11月17日、「総合的な学習」授業として「金融教室」が開かれ、3年生約150人が講師の諸橋成輝・吉川平沼郵便局長から、便利だが注意が必要なキャッシュレス決済や金融トラブル対策など身近で起こりうる問題について学んだ。
 3年生は家庭科の授業でクーリングオフやクレジットカードについて学ぶが、専門家から掘り下げた話を聞くのが目的。
 諸橋局長は、クレジットカードは18歳になると作れるが、トラブルに巻き込まれることもあると述べ、クレジットカードでの買い物は慎重にするよう勧めた。また、ワンクリック詐欺などの特殊詐欺や口座売買など、お金にまつわる犯罪が多発していること、クレジットで買い物をして支払いが何度も遅れると、将来ローンを組めなくなることがあることなどを指摘し、カード利用上の注意事項を伝えた。解決策が見つからない場合は「一人で悩まず相談しよう」とアドバイスした。
 鈴木翠さん(15)は「支払期限に1回でも払えないと、ローンを組めなくなりますか」と質問。諸橋局長は「1回だと大目に見てくれるところもあるが、1回も失敗しない方がいいですね」と回答した。
 受講した星野凱哉(ときや)さん(15)は「今日の話を自分の消費生活に生かしていきたい」と話していた。
 福嶋校長は「中3はあと3年で成人になり、さまざまな分野に放り出される。金融のプロに話を聞くのは大きな意味があった」と話していた。